牛タンから得られる健康効果を解説！豊富な鉄分が貧血対策におすすめ

牛タンには、豊富な鉄分やビタミン、パントテン酸などが含まれており、貧血や美容への健康効果が期待できます。

そこで当記事では、牛タンから摂取できる栄養素のメリットやデメリット、豚タンの栄養素と比較して「どちらがダイエットに適しているのか」などについて詳しく解説します。

当記事を読むことで、栄養素や健康効果を考慮した食材選びが身につくでしょう。

まずは、牛タンの栄養素5選と、美容や貧血への効果について解説します。あなたにとって必要な栄養素が含まれているのか、確認してみてくださいね！

牛タンの栄養素5選！美容や貧血への効果も

牛タンには、美容や貧血などに効果のある成分が含まれています。そこで当記事では、牛タンに含まれている栄養素にどのような効果があるのか、1つずつ解説します。

解説する内容は、以下のとおりです。あなたにとってどのようなメリットのある食材なのか、当記事で確認しましょう。

①豊富な鉄分で貧血の対策ができる

牛タンに含まれている豊富な鉄分は、貧血の対策につながります。なぜなら、身体中に酸素を運搬するヘモグロビンは、鉄分とタンパク質が結合してできているからです。

とくに女性の方は、ダイエットや出産、生理などが原因で貧血につながりやすいです。そのため、普段から鉄分の多い食事を心がけることをおすすめします。

なお、牛タンに含まれている鉄分の含有量を、鉄分豊富で有名なレバーと比較すると以下のとおりです。

牛タンとレバーの鉄分量を比較 (100gあたり)
牛タン	レバー
約2mg	約4mg

『参照URL(牛タン)：https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11090_6／参照URL(レバー)：https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11092_6』

鉄分豊富で有名なレバーと比較しても、大きな差は見られません。そのため、「レバーが苦手で食べられない」という方には、鉄分が豊富な牛タンがおすすめです。

②パントテン酸で美肌・美髪に導く

牛タン100gあたりに約0.7mg含まれているパントテン酸は、美肌・美髪に導く効果が期待できます。なぜなら、パントテン酸には肌や髪の毛、神経組織を正常に保つ効果があるとされているからです。

また、抗ストレス作用の効果もあるため、ストレスによる抜け毛防止にも期待ができます。

そのため、美肌・美髪効果のあるお肉が食べたいという方には、牛タンがおすすめです。

③豊富なビタミンB郡がストレス緩和や集中力の向上につながる

牛タンに含まれるビタミンB1やビタミンB2、パントテン酸やナイアシンなどのビタミンB郡は、ストレス緩和や集中力の向上につながります。

なぜなら、ビタミンB郡は神経伝達物質の合成に深く関わっているからです。不足すると、うつ病や睡眠障害などの症状を引き起こす可能性もあります。

上記で紹介したドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンの働きとしては、以下の内容が挙げられます。

つまり、牛タンに含まれている豊富なビタミンB郡を摂取すれば、3大神経伝達物質を合成するための手助けが可能です。

そのため、「ストレスが溜まっている」「仕事や勉強に集中できない」という方は、気分転換の際に牛タンを食べてみてはいかがでしょうか。

④不飽和脂肪酸が動脈硬化や心臓病を予防する

牛タンおよび牛肉に含まれている不飽和脂肪酸には、動脈硬化や心臓病などの生活習慣病を予防する働きがあります。

なぜなら、不飽和脂肪酸には血液中のコレステロールや中性脂肪を減らし、血液の循環をスムーズにする働きがあるからです。

また、牛肉に含まれている不飽和脂肪酸の中で特に多いのが、「一価不飽和脂肪酸」と呼ばれるオレイン酸です。オレイン酸の主な効果としては、以下の内容が挙げられます。

不飽和脂肪酸には、酸化しやすく動脈硬化につながりやすいというデメリットがあります。しかし、牛肉に含まれる不飽和脂肪酸(オレイン酸)は酸化しにくいため、動脈硬化につながりにくいです。

そのため、「血液の流れをよくしたい」という方には、酸化しづらいオレイン酸が含まれている牛肉がおすすめです。

⑤良質なタンパク質で筋トレやダイエットの効率を上げる

牛タンには、100gあたり約15g(※)ものタンパク質が含まれているうえに、糖質は少ないという特徴があります。つまり、筋肉をつけたい方やダイエットの効率を上げたい方におすすめの食材です。

※参照：日本食品標準成分表

また、タンパク質は3大栄養素とされており、人間の筋肉や臓器、肌や髪の毛をつくるのに欠かせない栄養素です。そのため、積極的にお肉を食べてタンパク質を摂取する必要があります。

なお、タンパク質が不足することで、以下のようなデメリットにつながる恐れがあります。

タンパク質の不足は日常生活に影響がでるので、牛タンをはじめとしたお肉を適量に食べて、タンパク質を摂取しましょう。

食べ過ぎに注意！牛タンにはカロリー・脂質が高いというデメリットも

牛タンには高タンパク・低糖質というメリットがある反面、高カロリー・高脂質というデメリットもあります。つまり、食べ過ぎには注意が必要です。

なぜなら、高カロリー・高脂質な食べ物を食べ過ぎると中性脂肪がつきやすく、肥満の原因につながるからです。

そのため、牛タンを1日で10枚以上食べないようにしましょう。成人1日あたりの消費目安カロリーは2,000〜2,500kcalなので、10枚以上食べると消費目安カロリーの4分の1以上を摂取してしまいます。

しかし、牛タンの食べ方を工夫すれば、ヘルシーに食べることも可能です。主な方法としては、以下のとおりです。

上記の食べ方を意識することで、牛タン本来の栄養素を保ったまま、ヘルシーに食べられます。

また、適量の牛タンを摂取することはダイエットや筋トレの効果を向上させたり、生活習慣病の予防につながったりします。そのため、量と食べ方には注意して食べるようにしてくださいね。

豚タンと牛タンを徹底比較！ダイエットにおすすめなのはどっち？

豚タンと牛タンでダイエットにおすすめなのは、豚タンです。なぜなら、豚タンのほうが高タンパク・低脂質で、筋肉がつきやすく脂肪はつきにくいからです。

この章では、豚たんと牛タンの栄養素を比較して、それぞれの食材が「どういう人におすすめなのか」という点について解説します。

まずは、豚タン(※)・牛タンの成分表を確認しましょう。

豚タン・牛タンの成分表 (100gあたり)
成分名	豚タン	牛タン
エネルギー (カロリー)	201kcal	318kcal
タンパク質	18.5g	13.3g
脂質	14.6g	31.8g
鉄	0.5mg	2.0mg
ビタミンB1	0.66mg	0.1mg
ビタミンB2	0.23mg	0.23g
ビタミンB12	0.4μg	3.8μg
パントテン酸	1.16mg	0.68mg

『参照URL(牛タン)：https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11090_6／参照URL(豚)：https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11115_7』

上記の表を確認すると、豚タンが低カロリー高タンパク、低脂質だと分かります。つまり、豚タンは脂肪がつきにくく、筋トレやダイエットの効率を上げられる食材と言えます。

対して、牛タンの魅力的なポイントは、鉄分とビタミンB12が豊富に含まれている点です。つまり、貧血の原因であるヘモグロビンや血液のもとである赤血球をつくることで、身体中に酸素を届けられます。

これらの内容から、豚タン・牛タンは以下のような方におすすめです。

あなたがお求めの栄養素や体調を考慮しながら、豚タンか牛タンかを選んでみてくださいね。

まとめ

当記事を参考にすることで、牛タンや豚タンから得られる効果や栄養素が分かり、摂取したい栄養素や体調にあわせて食材を選ぶことが可能です。

しかし、普段の食生活では「〇〇が食べたいから」「こっちのほうが安いから」などの理由で、食材を選んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこでこのまとめでは、牛タン・豚タンの栄養素や効果をまとめ、体調にあわせた食材の選び方を解説します。

上記の内容から、疲れやすさや倦怠感などの貧血症状がある方には牛タン、筋トレやダイエットに注力したい方には豚タンがおすすめです。

このように、同じお肉であっても得られる栄養素や効果は異なります。当記事をきっかけに、食材ごとの栄養素や効果を考慮しながら食材を選んでみてはいかがでしょうか？

よくある質問

牛タンに関するよくある質問をまとめました。現在抱えている疑問があれば、この章で解決しましょう。

牛タンは太りにくい？

牛タンは、食べ過ぎると太りやすいので注意が必要です。なぜなら、100gあたりのカロリーや脂質が高いからです。

しかし、食べ方を工夫すれば牛タンをヘルシーに食べられます。主な方法としては、以下のとおりです。

上記の食べ方を意識して、貧血やカロリーを対策をしていきましょう。

牛タンを食べるメリットは？

牛タンには、鉄分やタンパク質、ビタミンB郡やパントテン酸など、体づくりに欠かせない栄養素が豊富に含まれています。

例えば、鉄分はヘモグロビンの合成に役立ち、ビタミンB郡は代謝をスムーズにおこなうために必要な栄養素です。

また、タンパク質は筋肉や臓器、髪の毛や皮膚などを構成する重要な栄養素で、パントテン酸は抗ストレス作用の効果がある栄養素です。

このように、牛タンに含まれている栄養素は、人間にとって必要不可欠な栄養素の塊と言えます。

体に悪い？

牛タンには体づくりに必要な栄養素が豊富に含まれているため、積極的に摂取すべき食材です。しかし、高カロリー・高脂質なので食べ過ぎには気をつけましょう。

もし、ダイエットや糖質制限をしている方は、牛タンの食べ方にも注意が必要です。

例えば、「牛タンを5枚程度に抑える」「白米ではなく麦ご飯を食べる」「サンチュやサラダと一緒に食べる」などが挙げられます。

食べる量や食物繊維の摂取を意識して、カロリーや脂質の摂りすぎに気をつけてくださいね。

消化時間はどのくらい？

牛タンの消化にかかる時間は分かりませんが、牛タンであればお肉による胃もたれを防ぐことは可能です。

なぜなら、牛タンは歯応えのある部位のため満足度が高く、食事量を抑えられるからです。さらに、牛タンに含まれているタンパク質には、消化を手助けする働きもあります。

そのため、「胃もたれを防ぎたい」という方には、食事量を抑えつつ消化の手助けをしてくれる牛タンがおすすめです。

なお、噛まずに食べると胃もたれにつながりやすいので、気をつけましょう。